柴犬ですけど…。 その7
毎日少しづつですが着実に飛鳥は散歩の距離を伸ばしていきました。
飼い主の横に寄り添って歩く「ツケ。」もちゃんと覚えて楽しく歩く飛鳥のもう一つの楽しみがなんと、ご近所付き合い。
「飛鳥ちゃーん。」と呼んでもらうと尻尾をフリフリ耳を伏せて走り寄っていきます。
家の中でも好き放題です。
テーブルの上に置いてあった玉子焼きがいつの間にか半分になっていたり、私の酒の肴が少し減っていたりと全部食べると怒られると思っているのでしょう、少しだけ残してあるのです。
食べる時間は十分あるのに少し残すのがなんともかわいくて怒るどころか笑ってしまいます。
飛鳥は人の心を捉まえるのが得意なようで、いつも可愛がってくださるお向かいの家には勝手にあがりこんでおやつまで頂いて帰ってきます。
それはまるで飛鳥が自分のことを人間だと思っているかのようです。
この後5年間飛鳥は幸せに過ごすのですが、その後の騒動は以前に書いた「黒柴 桃」や「乳がん患者…」に詳しく書いています。
おしまい。