昔話。

 飛鳥を飼い始めたころの話です。
昼間に近所の道を飛鳥を連れて夫婦で散歩していると、途中から二人の職人風の若者と一緒になりました。

 一人の青年が「お〜、かわいいっすねこの犬。」と声をかけてくれたので「ありがとう。」と答えました。

 もう一人の青年が「この犬はなんていうんですか?」と聞いてきたのでうちの奥さんが、きっぱりと「飛鳥です。」と答えました。

 青年たちは「????」の顔で別れていきました。
きっと彼らは犬の名前ではなくて犬種を聞いてきたのだと思います。

 奥さんのそのことを言うと「あっそうか〜。」とその時やっと気づいたようでした。