ペットホテル。

 母が他界しました。
82歳でした。

 肺がんを発症して、余命半年から一年と言われながら二年三か月生き延びてどこにも転移せず苦しまずに安らかに一生を終えました。

 悔いのない介護ができて、厳かに見送ることができました。
でも、看取りやお通夜、葬儀のために三日間ほとんど家に帰れず、仕方なく飛鳥と桃にはペットホテルに泊まってもらうことにしました。

 母との別れを終えて犬たちを迎えに行くと、ホテルに泊まるついでにシャンプーなどのケアをお願いしていたのですが結局二頭の機嫌が悪くて爪を切ることしかできず、食事もあまり摂っていなかったそうです。

 一緒に家に帰って食事を与えると飛鳥も桃もしっかりと完食。
くたびれて横になっている私の傍らで同じように寝ています。

 明日はまだ葬儀の後片付けが残っているので遊んでやれませんが、家でゆっくりとさせてやります。

 犬でも人間でもやっぱり家が一番なんですね。