昔々のライブの思い出。

 最強のロックバンド「ザ・ブルーハーツ
初めて知ったのはCMソングでした。
 子供もできてそこそこ落ち着いた年齢だったのでロックにさほど興味はなかったのですが、職場の若い子に気になるCMソングについて聞いてみるとそれがブルハでした。
 それからCD買って聞いてみて気が付いたらめっちゃファンになって年甲斐もなく京都会館のライブに初めて出かけた時の事です。
 会場に入るとそこは当然若者ばっかりで、熱気ムンムン小さな子連れの私たちは圧倒されていました。
 席に着くと、少し前の方に私よりもう少し年輩の方がご夫婦で来られておられてよく見ると会場のあちこちに場違いな(私たちもそうですが…。)年配者がちらほら見えました。
 事件は開演してすぐに起きました。

 ブルーハーツが登場して一曲目からハイテンション。
当然、会場全員ノリノリのスタンディングです。
 一応ライブの鑑賞の仕方を予習しておいた私は初めて見るスタンディングに戸惑いながらも楽しんでいました。
 二曲目の途中でした。
少し前の席の年配の男性が、その方の前の席で元気に飛び跳ねている若者に話しかけます。
 会場内は音があふれて話し声など聞こえませんが、年配の方は多分こうおっしゃったのでしょう。
「君、座りなさい。見えないよ。」と…。
 声をかけられた若者二人は、一瞬驚いた顔をしましたがおとなしく席に座りました。
 その後、数曲は座っていた若者も会場の雰囲気にまたもや飛び回っていましたが…。
 

 スタンディング当然で楽しんでいる若者と場違いなライブ会場で席に座りなさいと言う大人。
 見た目やんちゃそうな若者でしたが、どちらが本当の常識人なのか?
とても考えさせられるひと時でした。
 その後ブルハが解散するまで毎年京都会館に出かけていました。
若者に変な大人と思われないようにライブのルールをちゃんと守りながら…。