蜘蛛の糸。

 「なにとぞ、桃をお救いください。」虹の橋のたもとで飛鳥は天を見上げて祈りました。

 

 地獄に落ちた柴犬「桃」のことを哀れんだお釈迦さまは、助けてやろうと蜘蛛の糸を探したのですが見つからず、ご自分の食されていた蕎麦を一本桃の前にたらされました。





 それを見た桃は思わず「ツルツル。」と食べてしまい、またまた地獄に落ちていきましたとさ。