今夜の晩酌。

 酒の肴はホッケです。
私が一人で晩酌を楽しんでいると、どこからともなく一匹の柴犬が近づいてきます。
しばらくするともう一匹今度は黒い柴犬です。

 二匹は私を睨みつけながらゆっくりと近づいてきます。
気が付くと私の膝のすぐ横にその獰猛な牙をむきながら私の口元を舌なめずりしながら見上げています。

 うずくまったまま微動だにしない二匹、そこからくる緊張と酔いのせいで手元がおろそかになり思わずホッケを箸から落としてしまいました。

 その瞬間です、猟犬の血をたぎらせて目の前に落ちたホッケに襲い掛かる二匹の柴犬。


 そんな感じで、今夜も楽しく飛鳥と桃と一緒に晩酌を楽しんでいます。