攻防戦。
我が家のリビングにあるストーブの前、スイッチを押すと「カチカチ」と音がして着火します。
その音を聞きつけて飛鳥がやってきます。
少し控えめにストーブの前でクルっと三回まわって丸くなります。
しばらくして部屋が温まってきたころに桃が現れます。
それを見て飛鳥はすぐにソファーの上に避難、桃はストーブの前に直行です。
前足をそろえてストーブの吹き出し口に向かってペタッと伏せます。
温風は全て桃が独り占め、温まりかけていた部屋と私にまた外の寒さが襲いかかります。
桃をさわってみると、鼻は完全に乾き切り首輪は金具の部分が触れないくらいに熱くなっています。
ずるずると引きずって桃をストーブから引き離すのですが、目を離すとじわりじわりと近づいていきます。
仕方がないので私が足を延ばしてストーブの前を占拠すると桃は一時的に引き下がるのですが、今度は私の足の上に乗ってきます。
こんな感じで今夜もストーブ前の攻防戦は終わることなく繰り広げられます。