飛鳥の日課。

 朝起きると私と一緒にリビングへいそいそと歩いて行って、ベランダの扉の前でちょこんとお座り。

 ベランダに出て日向ぼっこをするのが飛鳥の日課です。

 今朝も寒いのにどうしても出たいというので扉を開けてやると嬉しそうに飛んで出て行きました。

 窓を開けると朝の冷気が私に襲い掛かってきたので、飛鳥の事はほっといてブルーヒーターのスイッチを入れました。
 
 数秒の間の静寂の後、「ボン。」と音がしてヒーターが着火、暖かい風が私の届こうとしたときチャカチャカっと飛鳥が走ってきてヒーターの前で三回まわってくるっと丸まりました。

 ヒーターの温風は全て飛鳥の体でさえぎられて私には届きません。
そのうえ飛鳥が出ていたベランダの窓は空いたままで冷たい空気が情け容赦なく入ってくるし、あわてて窓を閉めて飛鳥の横から漏れてくる少しの温風で体を温める私でした。